医用画像博覧会 2020 日立製作所 - X線装置
新開発の被ばく低減プログラムや画像処理エンジンにより低被ばく・高画質な検査を多目的に実現する「CUREVISTA Open」
2020-4-23
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デジタルX線透視システムの新製品
「CUREVISTA Open」
日立製作所は2020年4月10日,デジタルX線透視システムの新製品「CUREVISTA Open」を発売した。日立はこれまで,汎用デジタルX線透視診断装置としては「CUREVISTA」を展開し,画像処理エンジンなどをブラッシュアップしながら臨床ニーズに応えてきたが,今回,新しい被ばく低減技術などを実装したCUREVISTA Openを開発,約12年ぶりの新製品として上市された。
CUREVISTA Openは,「誰もが快適な検査」「低被ばくと高画質の両立」「多目的性」をポイントに開発された。
快適性においては,CUREVISTAで好評であった独自の2WAY ARM(2ウェイアーム)を継承。X線管装置とFPDからなる映像系ユニットが縦・横・斜めに自在に動作するため,被検者を動かすことなく視野を移動することができる。また,シンメトリー構造の採用と幅広いスキャニングエリアにより,テーブルの上端・下端ともにFPDまでの距離は9.8cmと短く,テーブル端での手技をしやすくなっている。さらに,上下左右の4辺が独立して可動するコリメータ“IntelliSHUTTER”*により絞り操作を任意に行うことができる点も,テーブル端での手技を支援する。
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“IntelliSHUTTER”*により関心領域に合わせて任意に絞り操作が可能
CUREVISTA Openの低被ばくと高画質の両立は,13もの被ばく低減技術を利用できる新被ばく低減プログラム“IntelliDOSE”により実現される。代表的な技術である“IntelliFRAME”*は,前後フレームから補間画像を生成することで,透視パルスレートを1/2に設定してもなめらかな透視画像を維持でき,被ばく線量を半分に低減することができる。また,パルスX線に含まれる無効被ばく成分(波尾)を急峻にカットする“IntelliCUT”や,追加撮影をせずに透視画像を任意のタイミングでワンタッチ記録(DICOM形式で送信)できる“IntelliSHOT”などの技術により,被ばく線量の低減・最適化に貢献する。
また,新世代の画像処理エンジン“VISTA BRAIN”も低被ばく・高画質に貢献する。動き追従型マルチノイズ低減処理“KINETICS”や,ハレーションや黒つぶれを抑制するマルチ周波数処理+Retinex理論“HARMONY”,リアルタイム逐次近似再構成“RealtimeIR”などの技術により,視認性の高い透視画像を表示し,確実な手技を支援する。
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動きの激しい胃透視においても残像の少ない透視観察が可能な“KINETICS”
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腸管ガスと重なるステントやカテーテル,厚みのある肝内胆管の造影部の視認性を向上させる“HARMONY”
1台であらゆる検査に対応する多目的性も,CUREVISTA Openの大きな特長だ。伸縮可能なアームを搭載しSIDを110/120/150cmに変更*できるほか,X線管を180°回転*することが可能。この可動性を活用することで,正面位の嚥下造影検査や,ベッドやストレッチャーでの検査,一般撮影に代わり胸部撮影などにも対応でき,稼働率の向上に貢献することができる。また,用途を広げるアプリケーションも搭載可能で,IR搭載スロットラジオグラフィ“PanoramaVIEW”*では,画像全体の濃度調整,接合処理,リアルタイム逐次近似処理が自動で行われ,長尺撮影のスループットが大きく向上する。IR搭載トモシンセシス“TomoVIEW”*では,膝関節の立位荷重での断層撮影なども可能だ。
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可変アームと180°回転するX線管により*多目的に活用可能
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“PanoramaVIEW”*により容易に良好な長尺撮影を実現
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(文責・編集部)
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社名:株式会社日立製作所
住所:東京都台東区東上野 2-16-1 上野イーストタワー
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