SB TEMPUSがコニカミノルタとコニカミノルタREALMの株式取得に関する契約を締結
2025-1-14
(株)SB TEMPUS(以下 SB TEMPUS)とコニカミノルタ(株)(以下 コニカミノルタ)は,2025年1月14日に,コニカミノルタがプレシジョンメディシン事業 国内事業会社であるコニカミノルタREALM(株)(以下 コニカミノルタREALM)に対し,プレシジョンメディシン事業に関して有する資産等を承継させた上で(以下 本資産譲渡),コニカミノルタREALMの全株式をSB TEMPUSが取得する契約を締結した。
1. 契約締結の理由
コニカミノルタREALMは,遺伝子検査技術を活用したソリューションを提供している。2022年には,東京大学,国立がん研究センター研究所とコニカミノルタが共同で研究開発したDNA及びRNAの2種類の遺伝子情報を解析する機能を併せ持つがんゲノムプロファイリング検査※用のシステム「GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム」の製造販売承認をコニカミノルタREALMが厚生労働省から取得し,2023年8月には検査受託を開始するなど,精緻ながん診断の推進に寄与するサービスを拡大しながら患者一人ひとりへの適切な治療の提供に貢献してきた。
SB TEMPUSは,遺伝子検査やAIを活用した適切な治療法の提案において豊富な実績を持つ米国のTempus AI, Inc.とソフトバンクグループ(株)の合弁会社であり,医療データとAIの活用による個別化医療の支援を目指している。
今回,本資産譲渡を行った上で,コニカミノルタREALMがSB TEMPUSの傘下に入ることで,同社が保有する遺伝子検査に関する優れた技術をより一層強化できると考えている。また,SB TEMPUSは早期にゲノム検査事業を立ち上げる体制を整えることが可能になる。
なお,「GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム」の検査サービスについては,当面はコニカミノルタREALMの国内遺伝子検査ラボ(所在地:東京都日野市さくら町1)にて提供を継続する。遺伝子検査ラボの移転に係る許認可等を取得でき次第,SB TEMPUSが新設する遺伝子検査ラボに移管する予定。
コニカミノルタREALM(株) 代表取締役社長 三觜 剛 氏のコメント
両社の業界最先端の遺伝子診断技術,高度なIT解析技術に加え,国内遺伝子検査ラボを活用して日本人の遺伝子情報を精緻に解析することにより,医薬,診断,医学のイノベーションを促進するとともに,日本国内のゲノム戦略,医療産業と人々のQOL向上に貢献し,健康・医療産業における新たな付加価値を創出していきます。
(株)SB TEMPUS 代表取締役 社長兼CEO 松井 健太郎 氏のコメント
コニカミノルタREALMの高度な遺伝子検査技術やがんゲノムプロファイリング検査における豊富な知見とネットワークにより,当社の目指す個別化医療の支援をさらに加速させていきます。
医療データとAIの活用によって,日本国内におけるがん治療の高度化に貢献していきます。
東京大学先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー 油谷 浩幸, MD, PhDのコメント
コニカミノルタREALMが提供しているがんゲノムプロファイリング検査「GenMineTOP」は,腫瘍DNAとRNAを解析することによって,遺伝子変異・増幅に加えて融合遺伝子や遺伝子発現量を同時に測定可能なマルチパネルです。SB TEMPUSの傘下において,本パネルのさらなる高性能化に加えて,病理画像やタンパク質発現情報を包括的に統合することで,がん個別化医療のさらなる精緻化を国内外で加速できること,そして患者さんへのより最適な治療法の提供が進むことを期待しております。
2. コニカミノルタREALMの概要
会社名:コニカミノルタREALM(株)
本社所在地:東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング27階
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 三觜 剛
設立:2018年7月23日
事業内容:がんゲノムプロファイリング検査の受託解析
3. SB TEMPUS社の概要
会社名:(株)SB TEMPUS
本社所在地:東京都港区海岸一丁目7番1号
代表者の役職・氏名:代表取締役 社長兼CEO 松井 健太郎
設立:2024年8月1日
事業内容(予定を含む):1.遺伝子検査
2.医療データ利活用
3.AIアプリケーション
※がんの診療上重要な,腫瘍中の多数の遺伝子の変異,増幅および融合を同時に解析する検査のこと
●問い合わせ先
コニカミノルタジャパン(株)
https://www.konicaminolta.jp