RSNA2017 コニカミノルタ − X-ray
ラインアップの充実が図られた「AeroDR HD」や画像処理エンジン“REALISM”,BIツール「AeroRemote Insight」をPR
2017-11-29
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RSNA 2017 X-ray
Konica Minolta Healthcare Americas, Inc.(コニカミノルタ)のX-rayでは,第三世代の「AeroDR」として,前回(RSNA 2016)発表された「AeroDR HD(日本名:AeroDR fine)」は,今回新たにフルサイズ(17インチ×17インチ)の「AeroDR HD 1717」,四切サイズ(10インチ×12インチ)の「AeroDR HD 1012」が追加された。既存の「AeroDR HD 1417」を合わせてフルラインアップの製品構成となった。パネルサイズを充実させたことで,臨床現場の幅広いニーズに応えることが可能である。重量はAeroDR HD 1717が3.2kg(AeroDR1717より400g軽量),AeroDR HD 1417が2.6kg,AeroDR HD 1012が1.6kg(AeroDR1012より100g軽量)となっている。
AeroDR HDの最大の特長は世界最高レベルとなる100μmの画素サイズを有していること。これにより,微細な骨の構造なども高精度に描出し,診断に寄与する。また,手術室や救急・災害医療での使用も考慮して堅牢な設計となっており,点荷重が180kg,面荷重が400kgという高い耐荷重性能を有しているほか,耐落下性能,IPX6の防水性能を誇る。また,外板パネルに凹凸を持たせることで指がかかりやすくなり,落下のリスクを軽減しているほか,病棟での撮影などで患者下からFPDを引き出す作業も容易にしている。
今回のラインアップ拡充に合わせて,メモリ撮影が可能になった。100枚まで画像データを蓄積できることで,フレキシブルに運用できる。AeroDR HDの新シリーズは,日本でも早期に発売される見込みである。
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フルラインアップとなった「AeroDR HD(日本名:AeroDR fine)」の3製品
(手前から「AeroDR HD 1012」「AeroDR HD 1417」「AeroDR HD 1717」)
このAeroDRに用いられる新しい画像処理エンジン“REALISM”は,FPDの性能を引き出す技術。画像全体の描出とコントラスト維持を両立し,FPDの解像力を生かし高先鋭化を図れる。さらに,粒状悪化を抑えることで,高解像と高感度,高画質を得ることが可能な画像処理エンジンである。ブース内では,Imaging Intelligenceのコーナーで,REALISMを適用した画像を非適用画像と比較して説明を行った。
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Imaging Intelligenceのコーナーでの“REALISM”
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“REALISM”の適用・非適用画像での比較
また,AeroDRはリモートメンテナンスサービスである「AeroRemote」があり,故障などをオンラインでリモートメンテナンスするサービスが提供されている。米国では一歩進んでいて,稼働状況などのデータを収集して,PDF形式のレポートをユーザーに提供するサービスを行っている。さらに,BIツールを用いて,AeroDRから得られた検査に関するデータをモニタ上にダッシュボード表示し,放射線部門の業務改善や医療機関の経営改善に役立てることが可能な「AeroRemote Insights」も今後展開される予定である。
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「AeroRemote Insights」のダッシュボード画面
このほか,前回のRSNA 2016で慶應義塾大学や金沢大学から発表のあった動体解析技術“Functional X-ray Imagng”(日本国内薬機法未承認)についても紹介されていた。造影剤を用いることなく呼吸を動画撮影し肺機能を評価するといった,新しい画像撮影技術である。動態イメージングについては,“Dynamic X-ray Imaging”(日本国内薬事未承認)も紹介されており,これからの技術開発が注目される。
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前回のRSNAでも発表のあった“Functional X-ray Imaging”
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開発が進む“Dynamic X-ray Imaging”