RSNA2024 富士フイルム - CT
再構成画像の自動送信やAIカメラを用いたポジショニング支援などで,ワークフローがさらに向上
2024-12-4
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富士フイルム製の最新CT「FCT iStream」
富士フイルム(FUJIFILM Healthcare Americas Corporation)のCT領域では,RSNA2023で初披露された「FCT iStream」と64列128スライス装置「SCENARIA View Focus Edition」(日本では「SCENARIA View Plus」)が展示された。
富士フイルムの「F」の文字を冠した「FCT」の第一弾として発売されたFCT iStreamは,AI技術を活用した画像再構成「Intelli IPV」(日本国内では「IPV」)による低線量・高画質な画像を提供する。また,検査効率向上技術「SynergyDrive」を搭載するほか,3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT Core」により再構成と同時に作成画像が自動送信が可能となり,検査のワークフローが向上している。
SCENARIA View Focus EditionはRSNA2023でも展示されたが,今回,新たに追加されたポジショニングサポート機能「AutoPositioning」などが紹介された。AutoPositioningは,天井に設置されたAIカメラの映像から寝台上の患者の特徴点(顔の目,鼻,口など)をAI技術で自動的に解析し,ワンボタンで最適な位置まで寝台が自動で移動する。さらに,寝台の左右動も可能なため,垂直・前後・左右の三次元方向での自動位置決めが行え,画質の維持や被ばく低減に有用である。また,心臓CT検査におけるモーションアーチファクト低減技術「Cardio StillShot」や,胸部(肺野)領域を対象とする「Body StillShot」を適用した画像も紹介された。
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64列128スライス装置「SCENARIA View Focus Edition」
(日本では「SCENARIA View Plus」)
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天井に設置されたAIカメラ。寝台上の患者の特徴点をAIを用いて自動解析する
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ワンボタンで寝台を操作可能。また,寝台を下げる場合は左右方向の動きとも自動で連動する。
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モーションアーチファクト低減技術「Body StillShot」の適用画像