第15回医療XRメタバース研究会で「Apple Vision Pro」体験会を実施
2024-2-22
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「Apple Vision Pro」の体験会を実施した
第15回医療XRメタバース研究会
第15回医療XRメタバース研究会(主催:帝京大学冲永総合研究所Innovation Lab,共催:Holoeyes株式会社)が2024年2月15日(木)に帝京大学冲永総合研究所Innovation Lab(東京都千代田区)にて開催された。同研究会は,医療におけるXR・メタバース技術の研究・普及・発展などを目的に,毎回さまざまなテーマを設けて開催されており,幅広い領域の医師・歯科医師や医療従事者が参加する。
今回は,医師・歯科医師限定の特別編として,2024年2月2日に米国で発売されたばかりのAppleのウェアラブルデバイス「Apple Vision Pro」をテーマに開催された。研究会では,帝京大学冲永総合研究所Innovation Lab助教の末吉巧弥氏と同教授の杉本真樹氏がApple Vision Proの概要や医療分野での活用の可能性などについてプレゼンテーションを行ったのに続き,Apple Vision Proの体験会が行われた。
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医師・歯科医師を対象に20名限定で開催
Appleが「世界初の空間コンピュータ」と位置づけるApple Vision Proは,「visionOS」を搭載したゴーグル型デバイスで,現実空間とデジタルコンテンツを融合し,視線や手指の動きで操作することができる。4K超の高解像度ディスプレイや空間オーディオによる高い没入感や,多数のセンサによる視線追跡とジェスチャー(親指と人差し指のタップ)で高精度にストレスなく操作できるといった特長を有する。ゴーグルの底面にもカメラが搭載されているため,ジェスチャ操作は手を下ろしたままでも行える。3Dの写真やビデオに対応する「空間ビデオ」,ユーザー自身をスキャンしてFaceTimeなどでアバターとして使用できる「Persona」など,さまざまな機能が実装されている。
アメリカのApp Storeでは,医療向けに19のアプリがリリースされている。杉本氏が代表を務めるHoloeyesでは,先行して開発者向けラボでアプリ開発に取り組み,解剖学習アプリ「Holoeyes Body」の提供を開始している(アメリカ国内のみ)。
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参加者はApple Vision Proの操作性や没入感を体験
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目の動きや手を認識してキャリブレーションすることで,ゲストモードでも高い操作性を実現
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Apple Vision Pro向けの解剖学習アプリ「Holoeyes Body」(日本国内未提供)を体験
プレゼンテーションで杉本氏は,Holoeyesで提供している医療用画像表示サービス「Holoeyes MD」についても紹介した。Holoeyes MDは,CT画像などからセグメンテーションした臓器のポリゴンデータをWebサーバにアップロードすると,5分程度でVRアプリで3Dモデルをダウンロードでき,ヘッドマウントディスプレイで閲覧できるサービスで,国内では管理医療機器(クラスⅡ)認証を取得している。Holoeyes MDは約60施設に導入されており,これまでに発表された和文論文は86,英文論文は40を超えている。領域としては整形外科が最も多く,泌尿器科,肝胆膵外科,消化器外科,耳鼻咽喉科,歯科,口腔外科,産婦人科,救急,心臓外科,脳神経外科,小児外科など幅広い領域の臨床や教育に活用されている。
体験会では2台のApple Vision Proを使用し,参加者がApple Vision Proの基本機能やHoloeyes Bodyを体験した。参加者はゲストモードでの操作となるが,最初に瞳孔間距離や瞳孔の散瞳・縮瞳,視線移動による目の動きや手をセンサで認識してキャリブレーションすることで,視線追跡やジェスチャー検知も高精度に行え,高い操作性を体験することができる。
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講師を務めた帝京大学冲永総合研究所Innovation Labの杉本真樹氏(左)と末吉巧弥氏(右)
●問い合わせ先
Holoeyes(株)
https://holoeyes.jp/